沈黙-サイレンスを観た話。
最近きになる映画がないなーと思っていましたが
2015年個人的ベストNO.1の「ウルフオブウォールストリート」や「グッドフェローズ」などを撮ったマーティン・スコセッシ監督の新作「沈黙-サイレンス-」が公開され、観なければとなりました。
「沈黙-サイレンス-」のあらすじ
遠藤周作の小説「沈黙」を、「ディパーテッド」「タクシードライバー」の巨匠マーティン・スコセッシが映画化したヒューマンドラマ。キリシタンの弾圧が行われていた江戸初期の日本に渡ってきたポルトガル人宣教師の目を通し、人間にとって大切なものか、人間の弱さとは何かを描き出した。17世紀、キリスト教が禁じられた日本で棄教したとされる師の真相を確かめるため、日本を目指す若き宣教師のロドリゴとガルペ。2人は旅の途上のマカオで出会ったキチジローという日本人を案内役に、やがて長崎へとたどり着き、厳しい弾圧を受けながら自らの信仰心と向き合っていく。スコセッシが1988年に原作を読んで以来、28年をかけて映画化にこぎつけた念願の企画で、主人公ロドリゴ役を「アメイジング・スパイダーマン」のアンドリュー・ガーフィールドが演じた。そのほか「シンドラーのリスト」のリーアム・ニーソン、「スター・ウォーズ フォースの覚醒」のアダム・ドライバーらが共演。キチジロー役の窪塚洋介をはじめ、浅野忠信、イッセー尾形、塚本晋也、小松菜奈、加瀬亮、笈田ヨシといった日本人キャストが出演する。
マーティン・スコセッシ28年越しの企画だったそうです。
ライムスター宇多丸さんのラジオによると現実味を帯びた時期に主人公ロドリゴをレオナルド・ディカプリオという配役の可能性もあったそうです。
ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル | TBSラジオクラウド
2/11まで本編が聴けるようです。
感想
窪塚洋介がかなり当たり役だなと思いました。
上のラジオでも言われてましたがラストまで見るとやっぱりマーティン・スコセッシの映画だなというのは感じました。監督の映画は一貫して芯を曲げずにいきた人物を描いてると感じます。私が好きな「ウルフオブウォールストリート」や「カジノ」、「グッドフェローズ」でもそのことが書かれていたと思います。外から見たら変人と思われるようなことでもその人の中ではある一つの芯を突き通して生きる。監督の映画を見るとそれを感じ人生について考えさせられます。どう思われてもその方がよくないか?という風に感じてしまいます。
今回いいなと思ったのは日本描写です。去年見た「スーサイドスクワッド」のカタナは
想像を超えるノイズでした。もうあいつが放つ一言一言が邪魔をしてましたね。日本語ちゃんと喋れる俳優を用意すればよかったのに。演出のせいかもだけど。
そのことを考えると今回の沈黙はノイズになるような日本描写はなくてよかったです。
日本人俳優の演技も良かったですね。塚本晋也さんが出てくる最後のシーンはすごかったです。TBSのドラマLIFEでは微妙だと感じてた浅野忠信も別人だと思うくらいとてもよかったです。なにより窪塚洋介のダメ感・純粋感が残る。スコセッシの演出は流石ですね。
久しぶりに自分の中に深く残り生き方について考えさせられる映画を劇場で観れて良かったです。もし迷ってる方は絶対に見に行った方がいいと思います。